エチオピア生まれの修道女にしてピアニスト/コンポーザーのEmahoy Tsege Mariam Gebru 初のヴォーカルアルバムがMississippi Records からリリース。クラッシック、宗教音楽にエチオピア音楽などの影響を受けた、他に類を見ないワンアンドオンリーなピアノスタイルは、これまでに発売された2枚のアルバムとともに世界各地で話題に。1977年から85年、彼女が内乱をきっかけにエチオピアのアディスアベバの実家を離れる以前に録音された楽曲を集めた本作。カセットデッキでダイレクトに録音されており、鳥のさえずりにピアノのベンチがきしむ音、彼女が録音ボタンを押すその指の音まで収められており臨場感に溢れている。この手作りというか、人間の匂いのする感じも見事な演出になっている。ピアノの旋律にそっと寄り添うように、おおらかで優しく美しく上品に繊細に歌い上げるその声には、説明出来ない不思議な力が宿る。それはまるで彼女の人生、生き方を映し出しているかのよう。これほどまでに感動的で心に響く作品、そうそう出会うことはないはず。残念ながら2023年3月に亡くなった彼女。彼女の残した演奏、歌がこれからも一人でも多くの人の耳と心に触れることを願って。※豪華16ページに及ぶブックレットを付属。
Side A
Lado B
» 商品の取り置きは3週間まで/返品・についてはこちら